母という生き物 Pt.3, Final

Pt.1, Pt.2

母親という生き物についてAちゃんという架空のモデルをベースに語ってきましたが、今回の最終記事でコメントを述べようと思います。

 まず異常な母には、治るタイプと治らないタイプがあります

巷には、数々の「ダメ親を批判する本」があります。本を読んでも残念ながら行動しない限りには状況は改善しません。どれを読んでも解決策は一緒です。

人がおかしくなるのにはなんだかんだ理由があります。
まずは、親本人の家庭環境。親の親も異常ではなかったのか?要は、育ちですね。
それから、時代背景と住んでいる地域と文化。これに関しては、日本に住んでいる限りあまり実感しないかもしれませんが、やはり地方に住んでいる人間の方が伝統的・保守的で、都会に住む人間の方が革新的な考え方をします。どちらが良くて、どちらが悪いということはありませんが、本人の思想と性格形成に影響します。1945年のドイツに住んでいた人の考え方と、1960年代のアメリカにいた人の考え方と、2017年の日本人の考え方は、す べ か ら く異なります。思想とジェネレーションは時としてかなり危ないのです。
次に、親本人の性格。性格も心理学の世界では、遺伝半分・外的影響半分と言われます。本人の異常な行動は、突飛な性格がそうさせているのかもしれません。
経済状況とストレス・プレッシャーに弱い・寂しがりなどの特徴。お金があるからといって問題が全くないわけではないのですが、お金がなかったら出来ることが限られます。受けさせたい教育が受けさせられない。食べさせてあげたいものが食べさせられない。でも待てよ…そもそもこんなにお金がかかるのはこの子のせいじゃないか….と危険な方向に考えが及ぶわけです。
そして、最後の原因は疾患。遺伝も含みます。家族に統合失調症にかかった人がいるなら、その子供も統失を発症する可能性があります。精神疾患が1番やっかいです。精神疾患は、かなり明らかな症状が出ていない限りは、この病気にかかっている!と断定することができません。Aちゃんの母も入退院を繰り返しましたが、医者は、性格と病気の半分ずつと言っていたそうです。特に「キレていない」状態は普通に見えるので、余計に原因は性格なんじゃないかという風に周りには見えてくるわけです。

治らないタイプの母親はどうしたらいいのでしょうか?

「もう、ほうっといて、逃げるしかない」

治らないタイプの母親に、警察は効きません。児相も効きません。何も効きません。役所も病院も友人の助言も効きません。拘置されても、周りから1人足らず友達がいなくなっても、本人の病気が落ち着くか、本人がしっかりと自覚をして態度を改める努力をしない限りは、本人の行動も態度も変わりません。そもそもそのような人間は自分のことを病気だと思っていないことも多いので病院にも行きません。

治らないタイプの母親の問題点は、結局自分の行動を「自覚」しているつもりでも「直そうとしない」ことにあります。本人は 「自覚している」と言っていても、自覚していないんです。自覚していたら、つべこべ言わず薬も飲みます。コントロールできないと分かっているなら、キレやすい状況を避けます。少しでも努力をします。結局、自覚があるとはいいつつ、次の瞬間には当たり散らします。それは、自覚があると言いません。(そこが病気でもあったりするのですが)

今の社会は残念ながら、そのような人間が野放しにされて放って置かれるような社会です。誰の目に映って明らかに精神疾患を抱えていても、誰かを殺したり、危害を加えない限りは、強制入院や治療を施すことはできません。一見普通に見えるから、行動を制限することもできません。拘束すると、した側が責められる社会です。そして、そのような人間から身を守るには、そのような人を避けることしかできません。誰が1番被害を受けるかというと、子供です。自分たちで何もできない存在だから。

可哀想ですが、治らないタイプの母親というのは外の世界が見えていません。友人と仲良く出かける、辛い時に丁寧に頼んで助けてもらう、様々な場所に出向く、働く大切さ・大変さ・その達成感を学ぶ、周りの人間と交流を図る、順序良く行動する、社会のルールを守るなどの基礎的なことができません。だから、まず常識が欠けています。自分の頭が作り出した理想郷に生きているので、物事がいつでも筋違い・お門違いです。「社会が間違っている、社会が悪い。私は悪くない、社会が理解してくれないんだ」 確かに、そんな人を助けられない社会が悪いと思います。でも、被害を受ける子供に全く罪はないわけです。子供が親の罪を償う必要はない。
だからこそ、治らないタイプの母親から逃れる唯一の手段は、もう、物理的に離れるしかないんです。相談窓口とか、サポートセンターとか、基本的には役に立ちません。話を聞いておしまいだから。話を聞いてもらったところで根本的な原因の解決にはならないのです。
最初は人にお金を借りてでも、シェアハウスでも、なんでも。とにかくまずは離れる。憲法で保障されるような最低限の文化的生活というのは、思っているよりも少ないお金で営めます。最初の半年くらいは、一切の贅沢はできません。仕方ないです、逃げ出したんだから。最初は家具すらまともにないかもしれない。食べるものだって、まともにないかもしれない。短期でもいいから、嫌な仕事でもいいから、まずはお金を調達。そしてその状況は一生続く訳ではないということを覚えてください。仕事を始めると、スキルもつきますし、コネも広がります。できたら事務職よりも、スキルがつくような仕事をした方がいいですね。その方が、のちに仕事を探しやすくなるので、1つのことをまずは伸ばしましょう。他の仕事は、あとでいくらでもできます。ゆくゆくは、状況を話すと、助けてあげたいと思う人が、仕事をくれたり、支援してくれたりもします。お金が既にあって母から離れた場合は、自信を持って、新生活をスタートさせてください。その権利があなたにはあるので。

そして、最後の最後に、治らないタイプの母親という人間は、自分の選択でそうなったわけではありません。もし障害や精神疾患で、一緒にいるのが耐えがたい人になってしまったのなら、それは憐れまれるべき存在です。障害を持つ人に、なぜそんな障害を持っているの!と怒らないですよね?そういう事です。精神疾患を持つ人に、なぜそうなの!と怒れないんです。だから、怒りに怒りで対応せず、無理なら無理と割り切って、放っておくしか道がないのです。その人のために生きず、自分のために生きましょう。自分の幸せのためには犠牲も時には必要です。母は既に自分と子供の人生をめちゃめちゃにしているんですから。


(注: 今回の記事では、児童虐待や家庭内暴力などの重大なケースは扱っていません。もしそのような事態が見受けられるなら、逃げる前にまずは警察に連絡してください。)

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