【Movies】Netflix版 レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと 解説 S1-E2 【Monday】

今回も情報量が多いですが、引き続きネットフリックス版ASOUEの2話目の解説を行います。ブラウザを閉じるなら今のうちですよ…? それとも、続き見ますか…?

さて、シーズン1の2話目は、原作 “The Bad Beginning” の続きとなります。VFD、図書室、セリフなどに注目しながら紐解いていきましょう。

初めは、我らの全く使い物にならないMr. Poeが秘書のJacquelynに「ボードレールのファイルを持ってきて」と何度も呼びかけているところから始まります。そこにYessica Haircutという馬鹿馬鹿しい偽名を使い、コンサルタントに変装したオラフ伯爵がJacquelynから奪ったファイルと共に現れ、「3兄弟は、(3話目で登場する) モンゴメリー博士ではなく、オラフ伯爵という著名な俳優の家に預けた方がいい」というアドバイスをします。コンサルタントなので。ここで街の地図が出てきますが、VFDのロゴ/ 目になっています。

2018-04-22 18.51.18

このくだりで、ボードレール3兄弟がそもそもなぜオラフ伯爵に預けられたかが分かりますね。一部始終を見ていたJacquelynは、VFDメンバーが持っている単眼鏡 (1話目に登場したの覚えてますか?)を持って、外に出ますが、劇団員に捕まって木に縛り付けられてしまいます。

しばらくしてVioletとKlausが庭で薪を割っているシーンに飛びますが、ここでも飛び散った木屑でVFDのロゴが一瞬だけ映ります。これ、サブリミナルメッセージですよね 笑

z6jP_rwY-Emy_iTy1g3CazAw8dbWpckBDkM6eUTAEeM

さて、少し先送りします。Jacquelynが木に縛られたまま電話ボックスまで頑張って辿り着き、電話する相手がGustav。彼は3話目で出てきますが、VFDのメンバーで、モンゴメリー博士の助手です。

一方その頃3兄弟は、オラフ伯爵に Al Funcootという脚本家の “The Marvelous Marriage” (ステキな結婚) (頭韻踏んでますね、これも) という劇に出るように言われます。Al Funcootは、こちらの記事でも述べましたが、Count Olafを並べ替えた名前です。

e7b2c052-2ea4-4df0-99ef-8876fc421127

3兄弟が判事の書斎で本を読んでいる間、オラフ伯爵はその様子をVFDの単眼鏡で監視しています。ちなみに、ストラウス判事は、書斎に “Deadly Fungus” (毒キノコ) に関する本があると言いますが、これも実はシリーズで後々出てきます。
結局ストラウス判事はまんまとオラフ伯爵に説得され、劇なのに「本物の」判事として出演。オラフ伯爵の家に帰ると、鉤男がケーキの試食を勧めます、が!最後のケーキについて “a little lemony” (レモン風味の) と形容しています。これに対して、オラフ伯爵が “I told you never to say that word” (2度とその単語を口にするなと言っただろう!) と怒っています。Lemony….レモニー…明らかに語り手であるレモニー・スニケットへの引喩ですね。

本の虫であるKlausは、夜通し本を読み、Violetとオラフ伯爵の結婚を止める術を見つけようとしました。朝になって、オラフ伯爵とテーブルで対面する時、オラフ伯爵はコーヒーを飲みながら、”…although I can’t seem to find the sugar bowl” (砂糖入れが見つからないが…)と言います。このSugar Bowlというのも、今後のエピソードで超重要になる物です。2話目ではあまり注目を浴びていませんが、シーズン2でもっと明かされます。セリフでは馴染んでいて、違和感がないのが、脚本の凄いところですね、気にしていなかったら見逃すところです。

また、オラフ伯爵が、妹のSunnyがいないことに気づいたVioletとKlausに放ったセリフ “When did you see her last?”、レモニースニケットの同シリーズのスピンオフ小説のタイトルでもあります。またしても、引喩ですね。

さて、話は囚われの身のJacquelynへ。筆者個人的にツボだったのが トンネル内でGustavが発する “Why would anyone listen to a consultant?” (コンサルタントの言うことを聞くなんて…)というセリフ。日本はあまり馴染みがないですが、欧米諸国では結構皮肉の効いた、完全に現実世界に反映されたセリフですね 笑

そして極め付け、劇のシーン。紆余曲折を経て、結局オラフ伯爵は逃げます。Mr. Poeのセリフ “This series of unfortunate events…” (これらの不幸な出来事は…) は、明らかにこのシリーズへの引喩であると共に、Jacquelynが発した “There’s a vigorously fixed destination your parents had in mind for you” (両親が考えた確かな行き先は…) は、この2話目に出てくる”VFD”です。劇場ではオラフ伯爵が逃げるのに使った地下道へと続く扉が最後に映し出されます。オラフ伯爵の向かう先もVFDでした。

08da1d6f-c2be-463c-b17c-97b3d3eb2844

最後、JacquelynがGustavに電話している最中、誰かの親が生きていることがセリフから分かりますが、残念ながらGustavは The World Is Quiet HereというVFDの標語を言って、首に毒矢を受けて死にます。(毒矢ものちのち何回か出てきます) そしてストラウス判事は家の書斎で、1話で登場した本を見つけて読み始め、誰かの親も、Violetがオラフ伯爵邸で使ったフックと爆弾カクテル、地下道を使って脱出を試みようとしているのでした。


今回も案の定いたるところにVFDという文字や、ロゴが散りばめられていました。オラフ伯爵の家は挙げきれないので、省略。挙げられるところで、画像が見つかったところのみ挙げました。それと1話目でも少し出てきたけど触れなかったのが、ユダヤ人の間で使われるフレーズがたまーに出てくるんですよね。2話目では Mazle Tovが出てきます。秘密組織、目のシンボル、ユダヤ….偶然にしては出来過ぎなような….


「レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと」の導入編についてはこちら

シーズン1の1話目の解説はこちら
シーズン1の3話目の解説はこちら

原作の1作目は下記から購入可能です↓


The most beautiful thing we can experience is the mysterious. It is the source of all true art and science, Millennials👁

Advertisements

Leave Your Thoughts!