【Movies】Netflix版 レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと 解説 S1-E3 【Monday】

さぁ謎はまだまだ続きます。物語は始まったばかりですよ?続けますか?
SPOILER ALERT! ネタバレにご注意!

シーズン1の3話は、原作で言えば2作目の”The Reptile Room” を基にしています。Reptile は英語で、「爬虫類」。いわゆるトカゲとか、ワニとか、蛇、亀とかがそれに当たります。今回もVFD、図書室などなどたくさんの謎が出てきます。一緒に見ていきましょう。

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前回オラフ伯爵の家で散々な目に遭ったボードレール家の3人ですが、今度の里親は、Lousy Laneに住む (相変わらずの頭韻、Lousyは、「不潔」Laneは、「路地、小道」の意) 爬虫類を研究するモンゴメリー・モンゴメリーというへんちくりんな名前の博士です。本来であれば、3兄弟の親がいなくなった暁には、彼が後見人となるべきでした。親戚的には、「3兄弟のお父さんのいとこの奥さんの兄弟」なので、遠いことには変わりません。VFDのメンバーで、常識のある方でした。

個人的には、Mr. Poeの車のライセンスプレートの番号「08 1 62」が怪しく思いました。調べましたが、回答は見つからず…でも同じようなことを思っている人がいたので、これはシーズン3が出るまでの謎のままとしておきます。また、ナンバープレートは他のところでも出てきますが、一旦保留として記載はしないことにします。

冒頭3兄弟が博士に初めて会った時に、お気に入りの映画を1938年版のDawn Patrolと答えますが、これも筆者はなんでか分かりませんでした。昔の映画に詳しくて、点と点が繋がる方、コメント残しておいてください。

モンゴメリー博士の家は、オラフ伯爵の家ほどVFDだらけではなく、むしろいたるところが爬虫類の模様だらけでした。ただ、よくよく見ると、目を象ったインテリアデザインが見受けられます。例えば、階段の上には時計が置いてありますが、正面から見るとちょうど時計の丸が瞳孔の丸になっていて、階段の手すりが目の枠のフレームデザインです。

博士に家の中を紹介してもらっている時、3兄弟は1枚の写真を見せられます。その写真は、博士と3兄弟の親がグランドピアノに隠れているところを撮られたもの。どう考えたって大人がそんなところに隠れられるわけはないので、博士と兄弟の親は小さい頃からの知り合いだったということも推測出来ます。
肝心のピアノですが、シーズン2に出てくるエピソードでオークションが登場するものがあります。その中の品目で、ピアノがあるのですが、それへの引喩かもしれませんし、シーズン3で出てくるホテルのインテリアのピアノかもしれません。こちらも保留事項です。

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次に助手の話をします。Gustavという助手がいたが、辞職届を置いていったまま忽然と姿を消した…彼は前回既にオラフ伯爵に殺されていますね。

さて、3兄弟は博士に爬虫類室に案内されます。ここで博士は兄弟に羽のついたトカゲを見せますが、よく見ると、羽の模様がVFDのロゴになっていますね。サブリミナルメッセージでしょうか 笑
製作陣の細かな工夫にいろんな意味で驚かされます。博士は続いて兄弟に”The Incredibly Deadly Viper”という蛇を見せます。Netflixの訳がダサすぎるので勝手に筆者が直訳しますが、元の英名に則って「超致命的な毒ヘビ」とでも呼びます。Sunnyがこの蛇に「襲われます」が、実は蛇の名前は誤称だと分かります。ここで、博士が一連の名付け話を、”a Very Fitting Definition”と言いますね。VFD!そしてその後に紹介される博士の書斎が、この3話の「図書室」となるわけです。1話では、図書室にはVFDという秘密組織についての本が置いてありました。ここでは、様々な種類の毒が保管されています。また、ちらっとしか映りませんが、本棚の上には単眼鏡も置いてありますね。

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シーンは代わり、レモニースニケットの語り。窓の外に目を凝らして見てください。気球のようなものが見えますよね?シーズン2に出てくるThe Vile Village へのほのめかしですね。

博士がいなくなったあと、兄弟は庭の迷路の地図を開きますが、明らかに真ん中にはVFDのロゴ。周りに書いてあるのはラテン語でした。意味があるのかなと思いGoogle翻訳にかけましたが特にありませんでした。同じくイタリア語でも翻訳を試みましたが、特に意味はありませんでした。

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さぁ進みましょう。オラフ伯爵は今回はStephanoという名前の新しい助手に扮して博士の家にやってきます。Stephano と、Stefanoの2種類の書き方がありますが、後者は”Not Safe” (危険)のアナグラムなので、もしかしたらそれを意図した名前なのかもしれません。
脅されながら2階にたどり着いて、グランドピアノの写真はオラフ伯爵によって撮られたものだと判明します。ってことは、少なくとも3兄弟の親、オラフ伯爵、博士のみんなは小さい頃からの知り合いだった…?

オラフ伯爵に追いかけられて爬虫類室に逃げ込んだ3兄弟。Klausが “What do we do?”と質問するのに対し、Violetが、”That’s the wrong question” と答えます。これ実は、レモニースニケットの別著 “All the Wrong Questions”に対しての引喩です。

途中ご飯を食べている時、オラフ伯爵がカメラ目線で、「映画よりも家で見るエンターテインメントの方が好きだ」と言いますが、明らかにNetlixのことを言っていますね 笑
また、車の中で博士がStephanoに、どこで爬虫類学を学んだのか聞きますが、オラフ伯爵は口の腫れについては何も知らないと返します。完全に英語の爬虫類学 = herpatology (へーパトロジー)をherpes (ヘルペス)と勘違いしています 笑

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みんなは映画館に繰り出しますが、映画館の名前は Murnau Cinema。Murnauは、1920年代のドイツ人の映画監督 Friedrich W. Murnauに由来します。上映されている映画は “Zombies in the Snow” と “Men In Beige”. 前者についてはのちに触れるとして、Men In Beigeって、ウィル・スミス主演の映画Men In Blackへの引喩ですか?笑
チケット・ブースでは、博士とみんなが “a Verified Film Discount”を受けますが、これもVFD。チケット・ブースのおじさんは、のちに判明しますが様々なチケットを売っていることからVFDメンバーと推測されます。

ここで少しだけNetflixには出てこない説明を挟みます。みんなが映画館で観る映画は “Zombies in the Snow”というタイトルで “Vitiated Film Distribution”という会社によって配給されます。VFDですね。博士の助手 Gustav Sebald によって作られていることも分かります。博士が途中、単眼鏡で字幕を覗いていますが、これはVFDマークが出た時に字幕に隠されたメッセージを単眼鏡で読み取るため。この暗号の隠し方を助手の苗字 Sebaldをとって、Sebald Codeと、シリーズでは名前がつけられています。(Sebaldという苗字はドイツ人の小説家に由来?)
映画では最初の方に、字幕制作: Jacquel”i”n Sciezkaと、Mr.Poeの秘書の名前が間違って記載されていますが、正しくはJacuel”y”nです。(映画のポスターには正しく名前が記載してありました) 制作コード2264は、隠されたメッセージを読むために単眼鏡を設定すべき番号で、22はアルファベットのV、6はアルファベットのF、4はアルファベットのDを表すので、2264はVFDとなります。

オラフ伯爵に邪魔されながらも、とりあえずペルーに逃げなくてはいけないということがメッセージから読み取れます。ちなみにオラフ伯爵がポップコーン売り場で劇団員に発したセリフ “godforsaken nickelodeon” ですが、完全に同名のテレビ会社に喧嘩を売っているとしか思えません 笑
単語の意味は、ニッケルで映画を見れることから小規模な映画館という意味。でも偶然にしては出来すぎている気も…

さて、ここでも誰かの親が出てきます。しかもペルーに!ボードレール家の親だといいですね、でも期待はしない方が…

最後、博士は完全にオラフ伯爵を爬虫類学会のスパイと勘違い。ってことで、3話は、爬虫類室に入る博士が誰かに襲われるフラグで終わります。

元々、蛇は聖書ではイヴをそそのかした動物として描かれています。ASOUEシリーズが聖書を引喩しているかは不明ですが、それに関してはのちのちシリーズが完結した後にゆっくり考察します。

3話の解説は長かったですね!笑


「レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと」の導入編についてはこちら
シーズン1の1話目の解説はこちら
シーズン1の2話目の解説はこちら

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Life is a conundrum of esoterica, Millennials

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