【Movies】Netflix版 レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと 解説 Pt.1-6 【Monday】

今回は”The Wide Window”のパート2、Netflix版6話の解説に移ります。

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さて、前回から引き続いておばさんの行方を探しましょう。おばさんは遺書を残して飛び降りました、見ている限りは。

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そこにMr. Poeが現れシャム船長とブランチをするので付いてくるように3兄弟に言います。連れて行かれたのが “The Anxious Clown Restaurant”。訳すと「不安なピエロのレストラン」そこでは VFDメンバーのLarryが3兄弟を助けようとします。話の流れでLarryはシャム船長からJosephineが死んだということを知ります。LarryにとってみればJosephineはVFDメンバーの1人という扱いです。それを聞いた彼は “I didn’t realize this was a sad occasion” 「この集まりが (お祝いではなくて) 悲しいものだと思わなかった」と発言しますが、実はこのセリフVFDの暗号。原作ではこのセリフを発するウェイターがLemonyに国を出るよう指示した手紙を渡すはずなんです。

次、3兄弟は自分達のアレルギー反応を利用しておばさんの家に戻ります。3兄弟を最初におばさんの家に連れて行ってくれたタクシーの運転手が今度も3兄弟を家に連れ帰ってくれますが、最後に “Call me Ishmael”と付け加えます。もしかしたら、Herman Melvilleの長編小説 Moby Dickに由来するのか、原作の最後の本 The Endに出てくるキャラクターに由来するのかもしれません。Moby Dickという本自体も旧約聖書への引喩も多く、ASOUEシリーズを通しても聖書的な引用が多いので謎が深まります。

さて、3兄弟はおばさんの遺書の謎を解き、大波に揉まれ最終的に洞窟にたどり着きます。洞窟の入り口には、看板が立ててあって、電話番号が書いてあるのですが、番号が1313。13が不吉な番号なのはここまで記事を読んでいる方なら知っているかもしれませんが、この偶然は果たしてただの偶然でしょうか?

おばさんの回想録の中で、シャム船長が “Heeere’s Shammy!”と言いながら書斎に向かってきますが、これはあの有名なThe Shiningの “Here’s Jhonny!” の引喩でしょうかね 笑

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港に戻るボートの中で、Klausはおばさんに写真を見せます。写っているのは、VFDメンバーで、左の女性から次のエピソードで出てくる Georgina Orwell、Monty、誰かの親と3兄弟の親 (どっちがどっちでしょう!)、おばさんと旦那のIke、ウェイターのLarryと、Lemony Snicketがスーツで最後に写っています。一言だけ言わせてもらうと、ひっどいphotoshopですね!遠近感がまるでガタガタですね 笑

で、おばさんは子供達に “Your parents wanted to raise you in a quiet world far away from the fiery injustice…” (両親はあなたたちを燃え盛るような不当のない世界で育てたかった)と言います。VFDの暗号で “The world is quiet here”というのがあって、(GustavとかJacquelynとかが使っていましたね)、要は “Quiet World”というのが多分「燃え盛るような不当のない静かな世界」を指しているんですよね。(燃え盛るというのが一連の火災などを指していますが) だから、3兄弟の親は、「悪いことが起こらない静かな世界で子供達を育てたかった」だから「VFDのことを一切何も教えなかった」んでしょうね。ちょっとずつ真実に近づいてきています!

おばさんは続けます。この写真が撮られたあとに、おばさんと3兄弟の親は “Vastly Frightening Desicion” (大変恐ろしい決断) をしなくてはいけなかった、と。きっとこの決断が原因でVFDが崩壊したんだと思います。3兄弟のお母さんは、自身の敵を打ち負かし、おばさんに向き直って言った…..Uh Oh. 実際はなんて言ったんでしょうね 笑 本当にその瞬間 Uh Ohと言ったのかは定かではありませんが、上記の敵は、多分オラフ伯爵…?

おばさんがパニクっている間 「あたかも、私たちには怖すぎるオンスクリーンのエンターテイメントを見ているかのように目を閉じましょう」と叫ぶのですが、完全にASOUEのNetflix版に由来しているセリフですね 笑

さぁVioletは、湖のヒルから逃れるために火を起こすことを思いつきます。ここでも火が出てきますが、今回の火を起こす原因は「善い行い」のためだと申し上げときますね。「火」に関しても、また別で記事を書きます。

KlausとVioletが火を起こそうとしているところに、Klausが “Horrible people use magnifying glass to burn ants…” (悪い人が拡大鏡を使って蟻を殺すだろ?)と例を出しますが、おばさんに “Olaf used to do that” (オラフがよくそれをしていた)と言われます。VFDの単眼鏡も、言っちゃえばルーペなんですよね。だからあれで火を起こすことも理論的には可能です。つまりオラフがVFDの単眼鏡を使って火を起こしたかもしれないというほのめかしになるわけです。

そこで、頭上を飛ぶ誰かの親。助けようとしますが、湖ではボートに船が近づいているのを見て助けを諦めます。

助けられたおばさんと3兄弟ですが、ボートに乗っていたのはシャム船長/オラフ伯爵。シャム船長はおばさんに、「何年も、一緒にピクニックもして、旦那にshredded beef tamalesを作ってやったのに裏切るのか?」と怒り心頭。つまりVFDのメンバーがまだみんな仲が良かった頃ですね。おばさんも Shredded beef tamalesは旦那の好きな料理だったと言っていましたし。

最終的におばさんは湖に落とされてヒルに食べられて死んじゃいます。おばさんもVFDメンバーとしてはそんなに役に立ちませんでした。また、シャム船長の足が「生え戻った」時に劇団員の1人が “It’s a Mitzvah” (ミツヴァだ!)  と叫びますが、これはユダヤ教に由来する単語です。で、3兄弟が乗り込んだトラックのナンバープレートは “04 2 63″、オラフ伯爵は “26 0 13″でした。ナンバープレートの謎も頑張っていつか解くので待っていてください。

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そして最後の最後、まさかの村上春樹の「海辺のカフカ」からの引用がありましたね! (海辺のカフカ、超面白いから読んでみて) 下記の部分です。

Violet: “What’s that thing Haruki Murakami said?” (村上春樹がなんて言ったっけ?)
Klaus: “When you walk out of the storm, you won’t be the same person who walked in.” (「その嵐から出てきた君は、そこに足を踏み入れた時の君じゃないっていうことだ」)
Violet: “Before that part.” (その前の部分)
Klaus: “You won’t even be sure, in fact, whether the storm is really over.” (「いや、本当にそいつがさってしまったのかどうかも確かじゃないはずだ。」)

さぁ次回は原作で言えば5作目、そしてシーズン1の最後のエピソードのパート1解説をします!


「レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと」の導入編についてはこちら
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原作の3作目はこちらから購入可能です↓

スピンオフもあるよ。↓


When you walk out of the storm, you won’t be the same person who walked in, Millennials

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